02:問題しか無い

さて、このお家、何が問題かというと、もうね、問題しかないんですけども、

1:地目が農地である

 なにしろ築50年。半世紀前です。色々と法的にも緩かったんでしょうな。

 当時、畑だったのか田んぼだったのかは知りませんが、「農地」に家を「ドン」と建ててしまったものと思われます。

2:隣接道路が3m以下

 現在は消防法の絡みで新規に家を建てる場合は隣接道路が3m以上ないといけないそうです。

 消防車入れないと困りますもんね。

 この家の道路はちょっと足りないみたいです。まぁ、普通車なら余裕で入れますけどね。

3:重機が入れない

 つまるところ、この築50年の家を解体して土地を売ろうとしても隣接道路が狭いもんで重機やダンプが入れず解体作業が手作業にとなり、費用がベラボウな金額になるらしいです(持ち主の友人が見積金額見て、ひっくり返ったらしい)。

4:たとえ家を解体しても、土地が売れない、建て替えもできない

 なにしろ地目が「農地」です。新しく家を建てるにしても地目変更とやらが必要らしいです。

 ていうか、2:で述べたようにこの土地への新築は不可能。あと、農地なので農家の人しか売買できません。サラリーマンの僕は買えません。

 なお、この一帯は過疎化&高齢化が進んでおり、周りは休耕田だらけ。

 畑として売ろうにも周りの農家さん、誰も欲しがらない。

5:トイレが汲み取り

 まぁ、過疎化が進んでるような田舎なので、今現在もこの一帯は下水道が来てません。

  最近建った家などは浄化槽を備えて、側溝に排水しているようですが、この家に関して言うと、トイレは汲み取りです。

 いわゆる、ボットン

 周りの家も未だに汲み取りのところが多いらしいです。

 山奥キャンプ場やら野糞は割りとOKのアウトドア派の僕ではありますが、やっぱしトイレは衛生上、水洗のほうが良いですよ。

 うん。ウォシュレットに慣れるともう・・・ボットンは流石にねぇ・・・。

6:家自体の老朽化

 何しろ築50年。

 一部、屋根瓦も破損しており、家の中雨漏りしてる。

 後々の修繕中に発覚しましたが、シロアリにやられている柱なども有りました。

 また、何度か増改築を重ねたらしく家の床のあちこちで高さが違う。

 とにかくあちこちボロッボロ。床が抜けてるところもありましたね。

7:ゴミ屋敷

 持ち主本人のせいでは何一つないのですが、どうもご両親がモノを捨てられない方だったようで、家の中がゴミの山で埋まっておりました。こちらも清掃業者に見積もり取ったら200万円とか言われたとか。

※あまりにあまりな映像なのでちょっとモザイクかけました。

このように、ありとあらゆる問題があり、家も土地も手放す事もできない。

景観的にも、ほぼ廃墟状態で近隣の方々からは不安視されてるし、付属する畑もジャングル状態。

しかし、毎年毎年、固定資産税だけはしっかりかかってくる。

完全に負の遺産になっていたわけですね。

 まぁ、そんな所に私めが

「いつかは家と畑が隣接した環境で暮らしたいんだよね・・・」

なんてポツリと呟いたもんで、コイツだ!コイツに任せよう!!的な感じになっちゃったわけです。

猫家陶房

築50年くらいの昭和のボロ屋を貰い受け、セルフリノベーションしながら畑を耕したり陶芸したり自転車乗ったりギター弾いたりしてる、一応システムエンジニアだったりするサラリーマンです。

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