03:とりあえずプロに見てもらった

いや、この家は無いわー。

無理だわーー。

とか言っていたわけですが、家に帰ってから冷静になって考えてみると、

「なんかおもしろそうじゃん」

 という、全然冷静じゃない思いがフツフツと湧いてきたりしちゃったんですね(←この時点で若干おかしい)。

 だいたい、こういう時はもう大体、火がついてますね。

 ひとまず、あの家は直せるものなのかどうなのか、プロに見てもらおうと思い、地元の工務店さんに務める知り合いに電話してみました。

 Yさんと仰りまして、地元の中堅どころの工務店に勤めてらっしゃいまして、付き合いも長く大変誠実な方です。

 ひとまず事情をお話しますと「まぁ、とりあえず見に行きますよ」と仰ってくださりまして、後日、大工さんを一人連れて見に来てくださいました(お忙しいのにスンマセン)。

 あまりのゴミ屋敷っぷりに明らかにドン引きされておりましたが、雨漏りでグズグズに腐ってる畳をひっくり返して床下を確認し、やはり雨漏りで剥がれ落ちてる天井の化粧合板を引っ剥がして、屋根裏を確認し・・・ 

「思ったよりもしっかりしてますね」

とのこと。

雨漏りはしてるものの、屋根から天井を通過した雨水はそのまま畳を貫通して縁の下まで流れ落ちているようで、殆ど躯体には影響していないそうです。

あと、天井の化粧合板を引っ剥がした際に、天井板の隙間からチラリと見えた、

”やけに立派な梁”

が、視覚から脳の奥底に眠るレストアハート(?)に火をつけたような気がしました(←この時点でかなりおかしくなってる)。

で、Yさんに

 「この家、直りますかね?」

と恐る恐る聞いたら、

「在来工法の家は駄目になった柱なり梁なり交換していけば何千年も持ちますよ(それだけの価値があれば)」

 との力強い(←違う)お言葉をいただきました。

ちなみに、Yさんの会社はとっても忙しくて(当時、自分の所属する陶芸工房の改修工事もやって頂いてた)、こんなゴミ屋敷の改修などやってる暇があるわけもなく、僕自身もお金ないので基本DIYで直す事をなんとなく決定し、とりあえずゴミの掃除から始めるか~~~っ、って感じで友人たちに「ゴミ屋敷の掃除しねぇ?」と、早速LINEを送りました。

そして、翌週、ゴミ屋敷の掃除の為に数名のバカ友人達が集合することになるのです。

P.S.

後日、この家の瘴気にやられたのか、Yさんは若干体調崩されたそうです。

ほんとすんません。

猫家陶房

築50年くらいの昭和のボロ屋を貰い受け、セルフリノベーションしながら畑を耕したり陶芸したり自転車乗ったりギター弾いたりしてる、一応システムエンジニアだったりするサラリーマンです。

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