過去の話になりますが、以前借りていた畑(いや、今も借りてはいるんですが、クルマで20分位かかるので最近放置気味。友人が代わりに使ってます)に、農作業小屋を建てました。
用途としては、農機具や堆肥類の収納&休憩所。
一切、遮蔽物の無い、日当たり絶好調な畑なもんで、夏場の休憩所や、急な雨の時の待避所みたいな感じで友人たちの手を借りて作り始めました。
使用したのは、工事現場用の単管パイプ。2x4材、構造用合板、屋根はポリカです。
作り方としては、まず地面にコンクリートのドブ板を置いてざっくりと水平を出し、その上に高さ調整できる単管ジャッキベースを置いて水平の微調整をし、建物の外枠となる単管を組んで行きました。
単管ベース
ミリ単位で高さ微調整できるのでバリ便利。
単管部材の中ではチョットお高い。
つっても、1500円位ですけど。
本業は市の河川整備課に務めるオヤビンM氏(元建築屋)が手を貸してくれたので仕事バリ早い。
基準となる四辺の単管はちゃんと水平器使いながら組んであります。
このおかげで、地面の凹凸とは関係なく小屋のベースは水平出るんですね。
小屋の外枠組み立てるまで2時間もかかってないでしょうか。
一人でやると大変ですが、人数多かったので色々早かったです。
昼前には屋根をのせるための垂木の設置くらいまでは終わってました。
恐るべし数の暴力(この日は4人くらいで作業してた)。
午後から、屋根のポリカーボネート波板を貼り付けて、雨仕舞まで完了。
で、翌週からはいよいよ外壁工事に取り掛かりました。
基本的には、単管パイプに2x4の木材を取り付けて、それに構造用合板を外壁として貼っていきました。
単管パイプへの2x4材の取り付けは、40ミリサイズのサドルという金属金具を使っています。
本来は塩ビの水道管とかを固定する為の部材なんですが、これが38ミリの単管に木材を取り付けるのに超最適です。
しかも安い。ホムセンで5個の袋入りとかで100円くらいです。鉄亜鉛メッキのやつと、ちょっと高いステンレス製がありますが、安い鉄亜鉛メッキのやつで十分です。
これを使って、単管パイプに2x4材をバシバシ固定していきます。
ちなみに、小屋についてる窓は友人宅の倉庫に眠ってたやつをもらってきました。
そして、2x4材に外壁の構造用合板を貼っていきます。
単管パイプって縦方向の強度には非常に強いのですが、横方向のヨレには大変弱く、ちょっと揺すったくらいでグラグラするのですが、2x4材に構造用合板を貼り付けることで、横方向の強度が発生し、外周4面貼り終わったあとは、ガシガシ揺すってもびくともしないくらいの強度になります。
建てて4,5年経過してますが、幾度の台風にも耐え、今も健在です。
あと、先につけた窓はとっぱらって、通りすがりのサッシ屋さんに転がっていた、窓が一枚われたドアをタダでいただきまして、横向きに取り付けて、「窓だ!」ということにしました。
最終的にはこんな感じになりまして、2017年10月、今現在も、農機具、堆肥、昼寝スペースとして大活躍中です。
ゴーヤでグリーンカーテンとかもやってます。
さて、ざっくりと単管パイプを使った農作業小屋の制作をレポートしてみましたが、この小屋、全く断熱とかしてません。
そりゃそうです、農作業小屋ですもの。
で、やってみて分かったんですが、単管パイプを使っての、住居というか、男の秘密基地的なモノとか、あるていど気密・断熱をもたせた快適な建築を作ろうとすると結構苦労すると思います。
気密断熱をもたせようとすると、外壁&内壁が必要になるんですが、単管パイプを骨格にしてこれやろうとするとメッチャ大変です。
もうね、あちこち隙間だらけになること間違い無し。
ですので、単管小屋である程度の居住性を求める方へのアドバイス。
単管でこさえるのは基礎の部分だけとし、基礎より上の土台から上は2x4のパネル工法で普通に家建てたほうが楽です。
基礎の上に、垂木留めつきの単管クランプを使って、大引なり根太を敷き、床をこさえ、その上に2x4で箱を作る感じで建てたほうが、絶対に気密も高く、快適な小屋を作れるんじゃないかと思います。
↓これが垂木固定用の単管クランプね。
僕自身も、予定では、猫屋敷の庭に一坪位の僕の引きこもり茶室をこさえる予定なのですが、多分、その時は基礎は単管、上モノは2x4でやるだろうなーーと思っております。
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